36.8℃の微熱。
 
・・・・まぁ、ユカ様の言い分にも一利あって、励まし合える仲間がいたら頑張れるとは思うのだ。

その仲間が自分と一緒の片想いだったら、なおのこと。ね。


「うーん」


でもユカ様、アナタはそう言うけれども、あたしの励ましで元気が出たりするのでしょうか。

しょっぱいことしか言えないよ?

いいの? しょっぱくて。

だからあたしは、同盟を組むことになかなか“うん”と頷けない。

すると。


「ねぇ、お願いだよぅ〜、一緒に同盟組もうよぅ、茜ちゃぁぁん」


ユカ様がそう言いながらあたしの肩をガクガク揺さ振ってきた。

ただでさえお弁当を食べるどころか話し込んでいたのに、こうまでされると食べにくいったらない。


それに。

揺さ振られながらも黒板の上に掛けてある時計をなんとか見ると、お昼休みはあと5分で終了。

確か今日は午後イチで体育だ。

着替えもあるし、急がねば!!


「分かった!分かったって!同盟は組むから、さっさとお弁当食べて着替えよう!次、体育だから」

「茜ちゃん愛してるッ♪」
 

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