36.8℃の微熱。

ぐっと縮まる

 
───*。゚



それから3週間ほどが過ぎ、9月も下旬に差しかかってきた頃。

ちょっとした事件が起こった。





この日は朝からどしゃ降りで、学校に行くのも一苦労を要し。

衰えることのない雨足は、午後になった頃には台風並みの勢力にまで成長していた。

こういう天候では、生徒の安全を守るため、学校側も緊急の対策を打ち出さざるをえないようで。

昼休み。


「弁当食ってるとこ悪いんだが、職員会議で午後からは休校に決まったから。みんな速やかに帰るよーに。いいな? 早く学校が終わったからって、くれぐれも遊び回るんじゃないぞ、お前ら」


教室に入ってきた担任の鹿野(カノ)先生・通称バンビによって、直々のお達しを受けた。

「マジで!?」「やった!」と男子たちが手放しで喜ぶ中、女子からは不安と不満の声も上がる。


「バンビー、あたしんち、今から親に迎えに来てって頼んでも仕事があるから無理なんですけどー」

「そうだよ、電車だって止まってるかもしんないのに速やかには帰れないよ、バンビぃ〜」


と。
 

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