ないしょの二人~教師と生徒…禁断の恋~
「ねぇ、付き合ってくれるよね?」

目の前にいる…先輩は
自信たっぷりの笑みを浮かべながら
そう、言ってきた。


「……て…い。」

「ん?」

「最低……!」

パシン…

私は気づいたら先輩を叩いて
目から涙を流していた…。

「私はあなたと付き合えません。

私には…もう二度と関わらないで。」

そう言ってすぐにその場を立ち去った。

准のところに早く行きたかったから。
早く…准の隣りに…。

唇を服の袖で擦りながら走って准のいるだろう、部屋に
向かって行った…。

その時先輩が何かを言ったのを私は、





聞こえていなかった…。


そして、
私は気づいていなかった。

准が…あの光景を見ていたことを。

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