馬鹿寮長と天才不良



なんか嫌な予感がしてきた。




「もしかして皆ケンカが好き?」





「皆って程じゃないけど、ほとんどすきかな」






「学校には・・・」





私が冷や汗的なものを流しながら恐る恐るきくと、キョトン、とした顔をされた。




「学校?入学式以来行ってないよ」





はあっ!?




入学式以来って、



「今年の?」




「いや、去年の」





ケロッとした顔で言われた。



一年以上学校行ってないの!?


有り得ないからね!




「なんで行かないの?
楽しいよ学校」





勉強やテストや体育祭はメンドーだけど。




「だって那智が行かないって言うから。那智がいなきゃつまんないし」





腕を頭の後ろで組んで壁に寄り掛かった莉津君。



私も座りたいけど、なんかタイミングがない。






とゆーか元凶はあいつ、那智君か!



あのボス猿めっ!





「ん?あ、那智ー!」






莉津君が私の背後に目をやると、那智ーと言って大きく右手を振った。





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