MH
新たなマニュピレーターが天井から伸びてくる。

脳改造用ナノマシンを注入する為の注射器のついたマニュピレーター。

「止せ…やめろ!」

隼人が見苦しく手術台の上で足掻く。

しかし彼を拘束しているのは、最大20トンの負荷にも耐える拘束具だ。

如何にMHⅡとなった彼の力でも破壊する事はできない。

「ようこそ機関へ、『MHⅡ』」

私の笑いが手術室にこだまする。

「我々は君を歓迎するよ」

その言葉が届いたのか否かは定かではない。

確認する間もなく…隼人の意識は闇へと落ちていった…。

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