でも、やっぱり、好きです。
「そのあと、飲みに誘うかららしいです。私も空けとけって言われてますから!」

胸を張ってそう答えると、岩嶋さんはもっとうなだれてしまった。

あり?違った??

「岩嶋さ〜ん…」

そろーり顔を見ると、もう怒ってはないみたい。
そのかわり、飽きられているような冷たい目線が突き刺さる。

「…あっそ、もういいや」

はぁ…とため息をついて、岩嶋さんはまた歩き出してしまった。


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