でも、やっぱり、好きです。
あれ?
こない?おかしいな…
………
そ―っと薄目をあけると…
ズビシッ!!!
「いっ…いた――――っ!!」
私の額に強烈デコピンが炸裂した。
よ…容赦な――い!
「アホ、忘れんな」
赤くなってるであろうおでこをさすりながら声の方に目をやると、岩嶋さんは書類を私の方に差し出している。
「ありがとうございます!」
涙目になりながら、書類を受け取り急いで封筒にしまう。
「ぶっ…デコピンされたのにお礼言ってる。」
……
かすかに笑っている岩嶋先輩を恨めしそうに見ながら、そっちじゃない!と心のなかで突っ込んで彼を見ると、唇の端をつりあげて笑ってる。
う―くそぅ〜、これって絶対パワハラだ。こんの〜S男め!!いつか総務に訴えてやる!!