俺様が愛するお姫様。



「どいてください。」

「無理。」

「やだ…帰る…」




あたしが身体を起こそうとしたときだった。




「…俺がお前を天国へ連れてってやるよ。みたいだろ?天国。」




―――ビクン


身体が震えた。



甘い声で、耳もとで囁かれる。






次の瞬間



「うん…」


とうなずいていた。








「それでいいんだよ。」






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