愛されて
私は…おばあちゃんの家に行った。

おばあちゃんの家にしか行くところがなかった。

おばあちゃんの家に行く途中…
私は泣いていた。

その時だった…
急に吐き気がこみ上げてきた。

私には…それが。
赤ちゃんが、
『ママは1人じゃないよ』
って言ってくれたみたいで。
嬉しくなった…

悲しくて…
生きていていいのかなと思っていたけれど。

私が生きているから、赤ちゃんも生きている。

そして…
その赤ちゃんは…
洋平が私を愛してくれた証拠。

殺すわけにはいかない。

私は…
赤ちゃんを産みたいと思った。
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