愛されて
中間テストの期間中は…何もなかった。
みんな、テストのことで頭がいっぱいで…
綾へのイジメを考える暇がなかったのだろう。
テスト最終日。
聖や真穂は…綾の目を盗んで。
綾のカバンから体操服を出した…
そして。
ハサミでズタズタに切り裂いたのだ。
その日ー綾は部活に来なかった。
「綾が入部してきてくれて、嬉しかったけれど…こんなことになるなんてね…」
「ねぇ…でもさ、このままだったらチームバラバラで負けちゃうんじゃないの?」
「そうだね…」
「どうせ負けるなら…綾には辞めてほしいね…」
私たちはそんな事を話していた。
試合に1回でも勝ちたくて。
綾にバレー部に入ってほしかった。
でも…
綾のことを無視しないといけなくなると…
綾にバレーを辞めて欲しいと思った…
私たちは…
試合に勝つことよりも。
自分たちがいじめられないように…
自分を守ることの方が
大事だった。
次の日。
朝のホームルームに来た大沢先生の顔は険しかった。
“何があったのだろう?”
大沢先生は教壇の前に立つと。
教壇の机の上に袋を置いた。
その中から出てきたのは綾の体操服だった…
「誰ですか?こんなひどいことをしたのは…」
みんな、何も言わなかった…
大沢先生は…
「君たちがやったとは限らないけれど、お友だちに対して、こんなひどいことをする人は最低だ」
「犯人探しはしない。けど、もう2度としないように…」
それで…ホームルームは終わった。
みんな、テストのことで頭がいっぱいで…
綾へのイジメを考える暇がなかったのだろう。
テスト最終日。
聖や真穂は…綾の目を盗んで。
綾のカバンから体操服を出した…
そして。
ハサミでズタズタに切り裂いたのだ。
その日ー綾は部活に来なかった。
「綾が入部してきてくれて、嬉しかったけれど…こんなことになるなんてね…」
「ねぇ…でもさ、このままだったらチームバラバラで負けちゃうんじゃないの?」
「そうだね…」
「どうせ負けるなら…綾には辞めてほしいね…」
私たちはそんな事を話していた。
試合に1回でも勝ちたくて。
綾にバレー部に入ってほしかった。
でも…
綾のことを無視しないといけなくなると…
綾にバレーを辞めて欲しいと思った…
私たちは…
試合に勝つことよりも。
自分たちがいじめられないように…
自分を守ることの方が
大事だった。
次の日。
朝のホームルームに来た大沢先生の顔は険しかった。
“何があったのだろう?”
大沢先生は教壇の前に立つと。
教壇の机の上に袋を置いた。
その中から出てきたのは綾の体操服だった…
「誰ですか?こんなひどいことをしたのは…」
みんな、何も言わなかった…
大沢先生は…
「君たちがやったとは限らないけれど、お友だちに対して、こんなひどいことをする人は最低だ」
「犯人探しはしない。けど、もう2度としないように…」
それで…ホームルームは終わった。