ろく

ソーセージをろくの前に置いた。

ろくはそれをじっと見てる。

私は少し悲しくなったが、そのまま路地を出ようと歩き出した。

路地の入り口まで来たときふと下を見ると、ろくが足元に擦り寄って来ていた。

ソーセージはどうしたんだろうかと見ると、遠くのほうで他の猫に持っていかれていた。
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