男装ホスト.Lie ～私の居場所～

隠された傷名

『ココ…？』



捺「…来い」


















捺生さんに連れて来られたのはかわいいマンション。




よく知っているように、建物の中へ入って行く捺生さんを慌てて追う。












あるドアの前で立ち止まり、呼び出し音を鳴らした。




と、すぐさま扉が開く。




















捺「悪いな、いきなり」



光「捺生さん！」



『…光輝さん？』



光「あれ、翔央もいたんや？珍しい組み合わせやな、…まぁとりあえず入ってください」



捺「いや、俺はここで帰るから。…悪いけどコイツ一晩止めてくれへんかな？」



『え…』



光「俺は構わないですけど…何、晴樹と喧嘩？」



『い、いえ…』



捺「じゃあよろしくな、光輝」



光「はい」



『捺生さん！』



捺「…アイツは俺がしばいとくから。大人しくしとけよ」



『…ハイ』























そっか、帰っちゃうのか。





…ダメだ。
人に迷惑かけて甘えて。





自己嫌悪…









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