男装ホスト.Lie ～私の居場所～

大塚くんも咲くんも手一杯なようなので、雅さんに入ったシャンパンを保管庫に取りに行く。




…捺生さんは見当たらないけど、ホールには一切出ないのかな？













ｶﾞﾁｬ







あ、いた。
















『お疲れ様です』




捺「……ん」













相変わらず愛想ないな。




私にだから特別？
















捺「…何、注文？」



『あっ、すみません！そこの…えっと15番２本』



捺「…ん」















おお、動きが素早い。





よし、用も済んだしさっさと……



















捺「おい」



『ﾋﾞｸｯ………はい』



捺「俺の仲間誑かすような真似したらただじゃおかねぇからな」



『え………』



捺「……邪魔」



















一人残された保管庫で、血の気が引いていっているのが分かった。
























冷たい目線に冷たい声。




それは“アイツ”と重なって、私の心を締め付けた。

















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