男装ホスト.Lie ~私の居場所~





…目が覚めたら白い天井が目に入った。





どこや…ここ…





手を遊ばせると何か柔らかいものに触れた。














『…晴樹?』
















…薬品の匂い。




病院、やろか。












ふと、視線を感じた。











『……凌、さん?』















視線が、熱い。




見透かされる…
































『…夢か』







凌さんの姿はどこにも見当たらない。



ただ、晴樹がベッドにもたれかかって寝ているだけ。






あれは、私が見た幻像か。


















『…終わりかな』














私の隠していた事を彼に知られた。







状況を把握仕切れていないにも関わらず、そんな確信が私の中に広がっていた。














.
< 77 / 443 >

この作品をシェア

pagetop