お嬢さまと僕。
豪邸

-01-

「ん…」

僕は目を覚ました。

「ふあぁぁぁぁ…」

一つ、大きな欠伸をする。

「なんだか、あちこち痛いな…」

言いながら首を左右に振り、硬直していた節々を和らげる。

「…ん?」

そうしてから気づく。

「ここは、どこだ?」

そこには見覚えなどない、薄暗い小部屋だった。
広さは4畳半…というところか。
部屋にある家具はさっきまで寝ていたベッドが一つ、隅に置かれているだけ…

「なんだ?」

僕は知らず声を零す。

「なんなんだ?ここは…」



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