初恋は君のために



「お前…」



リュウはそこまで言うと
言葉を止めた。



「…」


言葉の続きを言わない
リュウを私は無言で
見つめる。



「やっぱなんでもねぇ」



リュウはがしがしと
金髪頭をかくと



ソファーの前にある
タバコに手を伸ばした。



なんだ?



よくわからないリュウを残して、


私は自分の部屋に
足を進めた。




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