最後の恋はアナタの隣で

13.遭遇

春樹さんとの交際は順調に進んでいき、気が付けば一ヶ月半が過ぎていた。


学校生活以外は本当に幸せで、怖いくらい充実している毎日。


“学校生活以外は”――と言っても、たまに宮沢と一緒に授業をサボって屋上で話をしたりするようになってるから、然程《さほど》苦痛を感じてるわけじゃない。


ただ、私をイジメる生徒の数が増えてきている。

それだけが本当に面倒臭くて仕方なかった。


一日に何十回もぶつかってこられたり。
足を踏まれたり。
足を引っ掛けられて転びそうになってたりしたら、誰だって面倒臭くなると思う。


そんな面倒臭い平日を乗り越えて、やっと訪れた土曜日の午後。


私は春樹さんに連れられて――とある場所に出かけている。
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