最後の恋はアナタの隣で
「冗談だよ。本気にすんな。これだから真面目な男は困るね、涼ちゃん?」

口許をあげて私に微笑む千秋。


それに対して私が「うん!」と答えると、春樹さんは拗ねたように「何だよ、お前ら」と言い、その所為で更に千秋から茶化される破目になった。



平凡な時間。
平和な日常。


春樹さんと一緒に過ごす事が――千秋が傍にいる事が――私の中でもう当たり前の事になっていた。


こんな日々がずっと続けば良いのにって、心の底から思う。

だけど悲しい事に……学校が始まれば、穏やかな時間はすぐに薄れていくって、分かってる。


イジメる側が夏休み中に改心してくれていたら話は別だけど、十中八九、それはないだろう。


だから少しだけ憂鬱な気分になってた私の耳に――…
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