十和の時
一宮S校に伝わる伝説。
S校祭二日目の午後12時に男女二人で
時計台の時計を見あげると、一生一緒にいれる。
見上げられる場所はただひとつ。
時計台の真下。
「そんなの、人が集まりすぎて無理だよ~。」
「そうだよ~。中学も同じでしょ~。」
たしかに、どれだけの人数がここに通っているのか。
中学高校とあわせると、時計台の下には並びきれない。
十和も無理だな、と思い、メイド服に着替えだした。
今日もチャイムと同時に開始。
「わたし、10時にぬけていい?」
十和は、依織に小声で言った。
「いいよー。イツキくんの?」
「うん。」
そう、イツキのクラスのシンデレラ。
王子様だって。
見るだけ見ないと。
S校祭二日目の午後12時に男女二人で
時計台の時計を見あげると、一生一緒にいれる。
見上げられる場所はただひとつ。
時計台の真下。
「そんなの、人が集まりすぎて無理だよ~。」
「そうだよ~。中学も同じでしょ~。」
たしかに、どれだけの人数がここに通っているのか。
中学高校とあわせると、時計台の下には並びきれない。
十和も無理だな、と思い、メイド服に着替えだした。
今日もチャイムと同時に開始。
「わたし、10時にぬけていい?」
十和は、依織に小声で言った。
「いいよー。イツキくんの?」
「うん。」
そう、イツキのクラスのシンデレラ。
王子様だって。
見るだけ見ないと。