*Lilac World*
まだ眠たい目をこすりながら、亜季は身を起こした。


枕もとにある目覚まし時計は6時数分前を差している。



…早く起きちゃったかな?


そんなことを思いながら小さな溜息をもらすと亜季はベッドを抜け出し、洗面所へ向かった。





今日から私は高校生になる。


とはいっても亜季の通う学校は中高一貫校。


だから正直、中学のころと何ら変わりはない。



制服も一緒。

校舎も一緒。

友達も、先生も、先輩も、後輩も一緒。

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