バラバラ死体とシャルウィーダンス


白眼を剥き、舌が、口からだらんと垂れている顔。

壁に血が流れた跡が生々しく残っている。



「頭蓋骨に穴を開けて、釘か何かで引っ掛けてるらしいぞ」


「…………っ」


「あ? 吐かないのか? 偉いなー、美幸なんか見た瞬間吐いてさ、さっき全部拭き取ったの。ほら、まだ染みが」


「うるさい! そんなことはどうでもいい!」


「よくねーよ、お前の足元に池があったんだから」



あーもう。

何故コイツはここまで落ち着いて居られるんだ。


爪を噛みながら、私はパソコン画面を凝視した。

犯人は〓〓〓〓〓で合っている。
あとは証拠だ。


どうやって掴もうか、どうやって近付くか。








「どうした?」


「………フジハラさん」



いちかばちかだ。

私は、フジハラさんの顎を掴んでこちらを向かせた。



「おいおい、昼間から何をするつもりだ」

「黙れ。お前がパソコン凝視してるからだ。前髪抜くぞ」

「……………」

「今から言う事をよく理解したのち、実行するんだ、いいな?」

「お前、俺の嫁さんに何を教わったんだ? 怖いくらい似てるぞ」

「返事!」

「はい!」






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