バラバラ死体とシャルウィーダンス
「そうなんですか?」
「ああ、男の子だ。
ヒントを言うと、“その時は正常に戻っている様に見えた”」
その時は正常に………。
すると、正常ではない人間だろう。
「その男の子は、精神病院に居たんですね」
「やっと解った?」
確かに、…………………〓〓〓〓〓は“正常”に見えた。
「はい、―――犯人は〓〓〓〓〓ですね?」
「あたり。見ろ」
適当な拍手をして、フジハラさんは私にパソコン画面を見せた。
「――――――うっ!」
なにが映っているかを理解した私は、何かが喉元をせりあがってくるのを感じて口を押さえた。
「台湾なんかでは日本人を誘拐して、こんな風にして見世物にするんだと」
『ババァのダルマの出来上がり』
手足を切り落とされ、服も何も無い状態の女性の死体が、画面中央の壁に引っ掛かっていた。