バラバラ死体とシャルウィーダンス
「……………」
「悠子さん、これ……」
「うん。殺人の中継だね」
私は努めて冷静に言った。
画面には、「アクセス5000超えたら、次は足」と上部に書かれた動画が流れていた。
画面上にはアクセスカウンターがあり、着々とアクセス数が上がっている。
画面の中年女性は手足を縛られ、手からは血を流している。
何処か地下室のような場所で、薄暗い。
「悠子さん…………指が……」
美紀ちゃんがそれに気付いた。
女性の両手には、もう指がなかった。
赤い穴が片手に五個ずつ開き、ダラダラと血が流れている。
日付も何も無い。
つまり、今現在起っている事だ。
「これ、場所は何処かしら」
「ハッキングしてGPSソフトを入れられたら楽勝ですが、……無理です」
美紀ちゃんがハッキング出来なかったのだ。
このサイトの管理人、ただものではない。
しばらく見入ってる内に、アクセス数が5000に達した。
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