億万色Love
笑顔が消えた華子に気付いた亮だが、容赦なく続けた
「こんなとこまで付いて回ってさ…、どういうつもり?」
「え……亮くん…怒ってるの?」
「用がないなら早く行けよ」
「………」
静まり返る二人の空間
何も言わない華子に亮は…
「俺行くわ」
「あ……ま、待って!」
「…なんだよ」
ベンチから立ち上がった亮のシャツを引っ張り、華子も立ち上がった
「用がないと一緒にいたらダメなの…?」
「……」
「ただ…会話をしたり、ご飯食べたり、…そんなことに理由なんていらないじゃん………」
華子はこの時、ナナの存在を思い出していた
ナナは亮の好きな人
普段から一緒にいて、楽しそうにしてる亮の姿を何度も見てきた
自然な感じが羨ましかった
「……俺のこと好きなの?」
「私…」
「ごめんけど、諦めてほしい」
「ぇ……―」
シャツを握ったままの華子の手を亮はそっと離した
「俺は華子さんを好きにはなれない。だから、はっきり言って迷惑なんだ」
「……―」
潤みだした華子の目
「ナナたちとも関わらないでほしい」
「……どうしたら…いいの……どうしたら一緒にいられるの…?」
涙が溢れ、華子の顔は濡れていた
「悪いけど……俺が一緒にいたいのは君じゃない」
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