億万色Love
突然、両肩をガッシリ捕まれた
「ほら立って立って!!行くよ!」
「行くって…今から?」
「当たり前でしょ!こうしてる間にも陽介くんが部屋にいるかもしれない!ナナの時みたいに奇跡が起きてるかもしれないじゃん!!」
「えー…放課後でいいじゃん。私が行ったのも放課後だし」
「放課後も行くけど、今も行くの!いいから起立しなさい!!!」
「ちょっ…!香留っっっ!?」
無理矢理立たされた私は、そのまま食堂から引っ張り出された
ほんと……やる気満々な香留の背中は女の背中には見えなかった‥
しかも、今行って、放課後も行くらしい‥‥‥
…………まじっすか………(泣)
引っ張られるがまま、その"開かずの間"へと向かった
…‥‥‥
…‥‥
…‥
…
その頃、私たちがいなくなったあとの亮と矢島華子は‥‥‥
「行っちゃったね。あんなに急いで何の用事なんだろ?」
「………」
「…亮くん?」
「………」
亮からの返事がないことを華子は不思議に思い、顔を覗き込んだ
「亮……くん?」
目は鋭く、眉間にシワを寄せて明らかに機嫌が悪そうな亮に華子は戸惑う
そして、覗き込んできた華子にそっと視線を移した亮
「なんの用?」
「……!」
低い声に、向けられた冷めた目
いつもの亮とは別人の姿に華子は言葉がでない
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