億万色Love
「あのさ、陽介くんって話し分かる人?」
「え?」
突然、香留は真剣な眼差しで私を見つめ、そう言った
「ナナと話してる時って、いつもどんな感じなの?」
「どんな感じ…」
別に普通だよね…?
いや、あれは普通とは言えないな
っていうか、私が普通ではいられない
いまだに陽介くんとの距離感が分からないんだもん
昨日のやり取りも……勢いに任せた…みたいな?
なんかこう…
やっぱり陽介くんには近寄り難いんだよね…
「大学ではね、誰かと仲良く話してる所なんて見たことない、って聞いたし。友達とか作らない、ってタイプらしいし。」
「そうなんだ」
「家では普通に話したりするの?昨日は?」
「ん〜…わかんない。でも、あんまり人に干渉しないタイプかな。話し掛けたら返してくるけど、自分から何かを聞いてくるようなことはない。」
「でもナナが話し掛けたら、聞いてはくれるんだ」
「一応ね」
めちゃめちゃテンション低いけど……一応、聞いてはくれる…かな
「分かった。今日ナナん家お邪魔するよ。隣に陽介くんいるよね?」
「今日!?今日来るの?」
「だって早い方がいいじゃん。陽介くんから指定がないんだったら今日にする☆」
今日って確か…春人くんの送迎会だったよね
その前にほんとにやるのかな…
陽介くん知ってなさそう…
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