億万色Love
「隣の…家?」
「はい……」
私と陽介くんの関係を、どうしても知りたいと言い出した中西さんに、私は全てを話した
「…で、これからもお世話になるの?」
「その辺は分かりません。でも今のところ、私が卒業するまではいると思います」
理事長と自分の父親が合いで、リストラされ何もかもがなくなった七元家を救ってくれたのが条地家。
そして条地家の離れの家を借りて住んでいること。
全部を話した
「ふーん。そういうことね」
「だから、私と陽介くんは別に関係があるわけじゃないんで」
「当たり前じゃない」
……おい
さっきまで散々言ってたのは、あなたでしょ?!
「でも忠告!だからって馴れ馴れしく陽介に話し掛けたりしないように。理事長から頼まれたとしても、私経由でよろしくね」
「………」
あなたは陽介くんのマネージャーかっつーの!!
…っていうか、中西さんも陽介くんのこと相当好きみたい…
私にはその気持ちが理解できないけど…
「あの…陽介くんといつから知り合いなんですか?」
この質問に中西さんは顔を緩めた
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