≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
坂本の母親も 立ち上がって
「日曜の・・・朝5時ですね・・・」
日村 令子が頷いたのを 確認すると 坂本の病室へ戻って行った
オレは しばらく棒立ちだった
「奥村くんは 立っているのが好きなのかしら?」
『そんなワケないだろ!』
オレは そう思いながら どこに座ろうか オロオロした
日村 令子は 自分の座っている 長いすと直角に置いてある
一人がけの ソファーに オレを 促した
「あなたも・・・毎日 忙しいわね」
日村 令子は 左手で ひざに頬杖をついて オレを見た
「べつに… 好きで ココに来てるんじゃありません・・・」
オレは また 日村 令子への『恨み言』を思い出した
「大体・・・この前の『浄霊』って なんだったんですか!
坂本・・・こんな風になって・・・ あんな事したから逆に恨まれたんじゃないんですか?
高野先生の霊に!」
日村 令子は オレを見つめていた目を反らした・・・
『ほら見ろ!オレの『勝ち』だ!!』
日村 令子が 口を開いた
「いいえ・・・あの日の『供養』は うまくいったわ・・・」
オレは カチンときた 負けず嫌いにも程がある
「坂本が あんな目に遭ったというのにですか!」
-「ゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・」
病室から また 坂本のうめき声が 聞こえてきた
オレは 『そら見ろ!』という目で 日村 令子を 見据えた
しかし 日村 令子は こう言った
「ええ お陰で 『宮田 奈津子』を 供養に立ち会わせることが出来るところにまで
こぎつけたわ」
オレは 全身の鳥肌が 立ったのを 覚えた
神経が逆立つというのは こういうことを言うのだと 身をもって知った
「日曜の・・・朝5時ですね・・・」
日村 令子が頷いたのを 確認すると 坂本の病室へ戻って行った
オレは しばらく棒立ちだった
「奥村くんは 立っているのが好きなのかしら?」
『そんなワケないだろ!』
オレは そう思いながら どこに座ろうか オロオロした
日村 令子は 自分の座っている 長いすと直角に置いてある
一人がけの ソファーに オレを 促した
「あなたも・・・毎日 忙しいわね」
日村 令子は 左手で ひざに頬杖をついて オレを見た
「べつに… 好きで ココに来てるんじゃありません・・・」
オレは また 日村 令子への『恨み言』を思い出した
「大体・・・この前の『浄霊』って なんだったんですか!
坂本・・・こんな風になって・・・ あんな事したから逆に恨まれたんじゃないんですか?
高野先生の霊に!」
日村 令子は オレを見つめていた目を反らした・・・
『ほら見ろ!オレの『勝ち』だ!!』
日村 令子が 口を開いた
「いいえ・・・あの日の『供養』は うまくいったわ・・・」
オレは カチンときた 負けず嫌いにも程がある
「坂本が あんな目に遭ったというのにですか!」
-「ゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・」
病室から また 坂本のうめき声が 聞こえてきた
オレは 『そら見ろ!』という目で 日村 令子を 見据えた
しかし 日村 令子は こう言った
「ええ お陰で 『宮田 奈津子』を 供養に立ち会わせることが出来るところにまで
こぎつけたわ」
オレは 全身の鳥肌が 立ったのを 覚えた
神経が逆立つというのは こういうことを言うのだと 身をもって知った