≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~
「あなたには 『人間の血』ってのが 通ってないんですかっ」
オレは 怒りをこらえて 喋るのが精一杯だった
日村 令子は そんな オレの様子など
『なんのことはない』といった様子で
話しを続けた
「言ったでしょう… 私は『霊に尽くす霊能力者』だと
根本の原因を絶たなければ 結局このカルマは『坂本家』ましてや『宮田家』が
子孫を残せない状況になるまで 繰り返される・・・
まあ『宮田家』に関しては 奈津子さんが 一人っ子ということで『坂本家』に
嫁いだから 『坂本家』が『宮田家』の供養もしていかなければ いずれは
誰も 奈津子さんの系列の『宮田家』を供養する人はいなくなる
とすれば あとは『坂本家』の子孫を絶やすこと… それが 狙いになってくる」
「でも… こうやって 坂本は助かりました
子孫を絶やすことが『目的』なら 坂本は生きてはいないはずでは?
高野先生には そこまでの… 人の命を奪う程の『力』がないんじゃないですか?」
日村 令子は オレの顔に 視線を戻した
「高野先生じゃないわ」
オレは また『寝耳に水』をくらった
「じゃあ・・・」
オレは 言葉を失っていた
「あの場所には もっと 大きなモノが潜んでいる…
私はこの前の供養で それを感じたわ・・・
高野先生は 確かにまだ成仏していなかった
だけどそれは 生徒たちが心配だからよ」
「あの時のあの形相は心配している顔じゃなかったですよ
目も剥き出しで・・・」
「あなたが見た霊は高野先生ではないの
あの場所にあらかじめ呼び寄せられていた別の霊よ」
「別って、、、誰ですか」
「それこそが本当に供養しなければならない人が立ち会わなければ
見せてはもらえないものなの
それを 見せてもらえた時 初めて『浄霊』が始められるの」
「だったら なんで坂本は 生きていられるんですか?」
日村 令子は 一瞬『間』をおいた
「まだ分からない?」
オレは キョトンとしていた
「だから『交渉人』だと言ったのよ」
日村 令子は ニコっと笑った
オレは 怒りをこらえて 喋るのが精一杯だった
日村 令子は そんな オレの様子など
『なんのことはない』といった様子で
話しを続けた
「言ったでしょう… 私は『霊に尽くす霊能力者』だと
根本の原因を絶たなければ 結局このカルマは『坂本家』ましてや『宮田家』が
子孫を残せない状況になるまで 繰り返される・・・
まあ『宮田家』に関しては 奈津子さんが 一人っ子ということで『坂本家』に
嫁いだから 『坂本家』が『宮田家』の供養もしていかなければ いずれは
誰も 奈津子さんの系列の『宮田家』を供養する人はいなくなる
とすれば あとは『坂本家』の子孫を絶やすこと… それが 狙いになってくる」
「でも… こうやって 坂本は助かりました
子孫を絶やすことが『目的』なら 坂本は生きてはいないはずでは?
高野先生には そこまでの… 人の命を奪う程の『力』がないんじゃないですか?」
日村 令子は オレの顔に 視線を戻した
「高野先生じゃないわ」
オレは また『寝耳に水』をくらった
「じゃあ・・・」
オレは 言葉を失っていた
「あの場所には もっと 大きなモノが潜んでいる…
私はこの前の供養で それを感じたわ・・・
高野先生は 確かにまだ成仏していなかった
だけどそれは 生徒たちが心配だからよ」
「あの時のあの形相は心配している顔じゃなかったですよ
目も剥き出しで・・・」
「あなたが見た霊は高野先生ではないの
あの場所にあらかじめ呼び寄せられていた別の霊よ」
「別って、、、誰ですか」
「それこそが本当に供養しなければならない人が立ち会わなければ
見せてはもらえないものなの
それを 見せてもらえた時 初めて『浄霊』が始められるの」
「だったら なんで坂本は 生きていられるんですか?」
日村 令子は 一瞬『間』をおいた
「まだ分からない?」
オレは キョトンとしていた
「だから『交渉人』だと言ったのよ」
日村 令子は ニコっと笑った