雪に消えたクリスマス
「私共は全て承知しております。早速ですが相馬様、あの方が、奥であなた様の事をお待ちです。まず、左手奥の廊下を進んで、階段を登って下さい。階段を登って右手の廊下を進んだら十字路に出ますのでそこをまた右手に折れて、二番目の十字路を左手に進むと八つ部屋がありますので、そこの七番目の部屋にお入り下さい。そこにあの方がいらっしゃる筈ですから…。何か質問はございますか?」
受付嬢は、そこまで一気に捲し立てると、また天使のような笑顔を俺に向ける。
「…今の道順、もう一度言って…いや、例えもう一度言われても覚えられない気がするんだが…」
受付嬢は、ニコニコしながらお互いの顔を見合わせて、またニコニコしながら俺の方を振り返る。
「大丈夫です。行けば分かりますから♪」
行けばわかる…って、じゃ、今の説明は何のためだったんだ?
俺は、心の中で小さな疑問を抱えつつ、受付嬢に促されるままに、左手の奥へと歩いて行った。
「あ、それから、間違った道や部屋には、なるべく行かないようにして下さいね♪…危ないですから………」
受付嬢は、最後に俺にそう言うと、ニッコリと微笑んで、俺に手を振った。
いったい、何があるというのだろう…?
俺が疑問を深めつつもしばらく歩いていると、先ほどの受付嬢が言った通り、階段が現れる。
それを登るとT字路に出た。
俺はそこを右に進む。
次に十字路を右、更に二番目の十字路を左…なるほど、確かに『大丈夫』なわけだ。
俺は、道順を覚えていたわけではなかった。
受付嬢は、そこまで一気に捲し立てると、また天使のような笑顔を俺に向ける。
「…今の道順、もう一度言って…いや、例えもう一度言われても覚えられない気がするんだが…」
受付嬢は、ニコニコしながらお互いの顔を見合わせて、またニコニコしながら俺の方を振り返る。
「大丈夫です。行けば分かりますから♪」
行けばわかる…って、じゃ、今の説明は何のためだったんだ?
俺は、心の中で小さな疑問を抱えつつ、受付嬢に促されるままに、左手の奥へと歩いて行った。
「あ、それから、間違った道や部屋には、なるべく行かないようにして下さいね♪…危ないですから………」
受付嬢は、最後に俺にそう言うと、ニッコリと微笑んで、俺に手を振った。
いったい、何があるというのだろう…?
俺が疑問を深めつつもしばらく歩いていると、先ほどの受付嬢が言った通り、階段が現れる。
それを登るとT字路に出た。
俺はそこを右に進む。
次に十字路を右、更に二番目の十字路を左…なるほど、確かに『大丈夫』なわけだ。
俺は、道順を覚えていたわけではなかった。