あなたじゃなきゃ

3ズキッ目







実はもうすぐで1年記念日だ





期末休みと被るから…もちろん遊ぶつもりだった





でも裕亮は



「ごめん、両親に会わなきゃ行けなくて」




そう言って会えないと言っていた





最近の会話は電話だから



私は無言で電話を切った



泣いてしまった



もうダメなんだ






私がいくら裕亮を想っても


多分、もう成立しない




裕亮から愛が感じられなかった





それを聞いたのが期末休み1日目でよかった




期末前に聞いていたらきっと結果は悲惨だ





私には部活があったからまだよかった



家で独りだったら多分ずっと泣いていられる




誰にも相談しなかった


柚希はゆっちとラブラブだから


そんな人にこーゆー話をするのは気が引けた







そしてとうとう



1年記念日。




私はペアリングをじっと見ていた




今日と同じ日付だ

そんな当たり前のことしか考えられなかった



今日はもともと部活がないから、柚希に心配されなくて済む




夏休みはどうしよう…




私は週1のペースで入れていたバイトを増やすことにした




夏休みは週5にしてもらった




暇すぎて泣くことしかすることのなかった私は、実は夏休みの宿題をほとんど終わらせていた



あとは読書と読書感想文と日記だけ



バイトにも部活にも専念できる




調子は…良いはず






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