冬の幻-Acid Black Cherry-
第三章 大きな感謝
今日はデートだ。


噴水もある中央公園で13時に待ち合わせ。


「ゴメン。待った?」 「ウーウン!待ってないよ。」
そのまま2人で歩き出す。



「どーしよっか?」 「話そうよ!」 「そうだよね!」




・・・・・公園を歩きながら、僕たちは、話した。
               公園を何周も何周もしながら。


「そこで僕がさぁー・・・・」 「アハハハ・・・」
由衣は僕の肩をバンバン叩きながら笑う。


          ヒト
こんなにかわいい女が僕の恋人なんて・・・・
           そう思うと、とてもうれしくて飛び跳ねそうだ。


前顔、横顔、どこから見たって愛おしい。


僕は、君との出会いが僕の運命を・・・・
                  大きく変えてくれた。


僕は、目立たず生きてテキトーに死んでいくと、思っていた。



けど・・・
今じゃ、それは本当におかしいと思う。


僕は由衣に出会えて、本当に感謝してる・・・


これこそが僕の本当の心からの「大きな感謝」だ・・・
まだまだ、人生もここからだな・・・・


なんて・・・・
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