待っていたの
「ああ、お前に土産だ」

「ありがとう」

ぼそぼそと微かに聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

「うむ、糖分とってキレないようにしなきゃね」

イヤミたらしく言う言葉に、いつもの見下した笑みを見せる栄達。


「キレさせないようにすればいいんじゃないのかな?」

「勝手に怒ってるのは、あんただし」

彩にはそう見えるのか。


「まあいい、部屋に行くぞ。いつまでここにいるつもりだ」

白夜の正に鶴の一声で、部屋へ向かう。



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