ブルービースト
「それで、今まで毎日毎日どこ行ってたんですか?」


溜め息をついたユノはかわされるのをわかっていながらもストレートに訊いた。


ダメ元で突っ込んで無理だったら脅して問い詰めるつもりだ。



「んー…、そだねぇ」


ごく、とストレートティーを飲み干したブロードは視線を宙に浮かし何かを考え込む。


あれブロードさんってストレートだったっけ、と疑問に思ったユノを他所に、彼はにっこり微笑むと驚くべき言葉を発した。




「うん、今日ユノもおいで」


「……………………。」



 ……………………。





「…………はい?」




本当に今日は世界が滅亡する日なんじゃないだろうか。


今まで頑なに知られることを拒んでいたのに、今度は一緒に来いなどと言い出した。



そんな風に驚いて固まっているユノ。


更に彼女に追い討ちをかけるように、彼はゆっくり目を細め意味深なことを言った。




「……ある意味、覚悟してた方がいいかもしれないよ」


「……………………。」





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