ブルービースト
子供みたいなブロードに、珍しく笑みを溢すユノ。
そんな二人がじゃれあっているのを見たポチは、嫉妬でもしたのか戻って来るとブロードに飛び付いた。
「うわっ、いきなりだなお前ー。どうした?道忘れた??」
「わんっわんっ!」
「道はわかる?じゃあただの甘えたかあ」
「何で言葉がわかるんですか」
とりあえずユノはツッコんだ。
…というよりツッコまなきゃいけない気がした。
ブロードはえへへと照れたように笑うと、「大親友だからー」とそこら辺の年頃の女子みたいなことを言う。
「犬が大親友ですか。寂しい人ですね」
「ポチを馬鹿にするなよ!俺の大親友で癒しなんだから!!」
「癒し、ねぇ…」
ちらりとポチを見るユノ。
しかしやっぱり怖いのか、すぐに目を逸らしてしまった。
ポチはその反応にムッとしてそっぽを向く。