ブルービースト

 * * *


その日の夕方。


「いったらっきま~す♪」


リシアが食堂で元気よく声を張り上げた。


テーブルの上には、美味しそうなご馳走がたくさん。


リシアはその中のオムライスに手をつけた。




「美味しいぃ~わぁ~」


「リシアうるっさいなぁ」


「レイツ暑苦しいなぁ」


「何をを!?」



…こんなうるさいのがいつもの第一部隊なのだ。


そんな中、ちょっと危ないのが一人。




「うぅううぁあ…」


「…………。」


「うぅうう、うぅ…」


「……ブロードさんどうしたんですか?」



うぅうぅ唸ってうるさいブロード。


そしてその横でそれを完全無視するユノ。



そんな二人を見かねて、クリスがふんわり笑みを浮かべながら声をかけた。



するとブロードがピクリ、というよりビクリと過剰反応する。





「うぅうぅうぅ聞いてくれよクリスうぅううぁあ!!!!」


「はい、聞きますから落ち着いて下さいブロードさん」



ご乱心なブロードは年下のクリスに優しく宥められた。








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