1億の☆
「親が提出したんですか?」
理由はわからないが、そんなとこだろう。
おおよそは学費が支払えなくなったとかかな?
いくらなんでも相談位してくれてもいいのにね?
それとももう関わりたくもないのかな。
既に悲しみを通り越して、乾いた笑いしか出てこなかった。
「いや、違うんだ。
実はお前の後見人だといって藤堂家のご子息がお見えになってな、
お前を藤ノ宮学院へ転学させるからということで預かったらしいんだが・・・・・
本人やご両親以外から退学届けを受け取ったのは初めてのことでな、
校長が本人に事情を聞くようにということで俺の所に回ってきたんだ。」