緑の魔法使い
「女の子にさせる治療じゃねえな」
「その後も大変だ。新陳代謝を活性化させて新しい皮膚を大急ぎで作ってるはずだ。熱も出るだろうし、古い皮膚がどんどん落ちていくはず。
他の薬が使えないから熱には氷水で熱を吸わせるしか方法は無いし、新しい皮膚に代わるとは言え皮膚が剥がれ落ちていく様に鼓都さんは耐えれるかな?
とりあえず綾瀬川さんと羽鳥さんがフォローしてあげてください」
「フォローって・・・」
こんな想像もつかないような治療にどう慰めればいいかなんて想像も付かないが
「とりあえず最後まで治療を受けるように逃げ出さないように監視していてください」
「あなたのフォローですか」
思わずそう聞かずには居られない感想に橘様は笑い
「夏休みで本当に良かった。新しい皮膚に代わって問題さえおきなければ後は次の薬を一瓶使い切って終わりだ」
「それだけですか?」
何年も苦しみ続けて、どれだけ病院を回ったかわからない謎の皮膚病がこんなあっさりと治るなんて簡単には信じられない。
「さぁ、お昼まで時間がありますので俺は裏の畑に居ます。
綾瀬川さんと羽鳥さんはいつもどおりお嬢さんが動物性のたんぱく質を摂取しないように、俺が与えている薬以外を使わないように監視をお願いします」
「・・・判りました」
承諾した後はそのまま麦藁帽子を被って勝手口から裏の山の斜面を開墾した畑へと迎い、沢山の植物の世話をする姿が窓越しに見えた。
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