緑の魔法使い
お嬢様は結局お昼は食べず、ずっと部屋にこもりっきりだったが、ただでさえ食事制限しているからだとした事もない絶食に夕食の時には降りてきた。
誰とも視線を合わさず、ただ出された物を黙々と食べて

「今日はお風呂は早めに入ってください」

橘様の言葉に体をびくりと震わす。

「薬の塗り方は覚えましたね?今夜は俺も忙しいので一人でお願いしますがかまいませんか?」
「あれぐらい私一人で十分です」
「良かった。とにかく朝俺がやったように全身くまなく時間がかかるのは当然だから、焦らずしっかりとお願いします」
「わかっています」
つっけんどんと並べられた菜食主義者の食生活としか言いようのない食事を取り初めた。
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