【続】俺様王子と秘密の時間
頬がじわじわと火照る。
そんなあたしをベッドに寝かせると、千秋は唇を被せてきた。
「……っ」
ダメだよ……。
あたし、まだ何も聞いてない。
「ちあ…き……羽鳥から聞いたんだけど誕生日って……」
最後まで言わせてもらえなくて、千秋は眉を寄せると再びあたしの唇を奪って舌を滑りこませた。
「…っ…んん…」
深いキスを交わしながら千秋はポニーテールにしてるあたしの髪をほどき、絡めとるのがわかった。
少し伸びた髪に優しく触れる千秋の指先に、もっとドキドキする。
「今日は遠慮なく、お前を食わせてもらう」
ドキンッ……。
物騒なこと言わないで。
熱を帯びたブラウンの瞳がひどく意地悪に緩む。
「やだ……待って…」
あたしは千秋の誕生日は今日なのか明日なのか聞きたいんだよ。
「いつもそうやって言えば逃げれるとか思ってんの?」