【続】俺様王子と秘密の時間
オレンジのライトが灯る千秋の部屋は、いつも千秋が眠るベッドは、千秋の匂いに包まれていた。
だからクラクラする。
だけどふわふわ心地好い。
長いキス、短いキスを繰り返しているうちに恥ずかしくなったあたしは、両手で顔を隠した。
「ちゃんと顔見せろよ?」
「ん……」
あたしはこのまま千秋に抱かれちゃうのかな……?
そうなったらあたしはきっとドキドキしすぎて、真っ赤になって。
考えていたら、ドアの方から何か聞こえてきた。
「ハルくんの頭で見えないわ!」
「雅弥、もっと詰めろよ!」
「うるせぇとバレるぞ?」
えぇ……。
なに……!?
てゆーか、この話声ってまさか。
それに気づいた千秋はあたしにシーツを被せると、ベッドからおりてドアの方へ向かっていく。
そして勢いよくドアを開けた。
「お前ら、何やってんだよ?」