【続】俺様王子と秘密の時間
千秋は自分からは言わなかった。
あたしだって羽鳥に教えてもらうまでは5月が千秋の誕生日なんて全然知らなかったんだもん……。
千秋はベッドの中で腕枕をしたまま、身体をあたしの方に向ける。
「今日、お前をココに呼び出すつもりだった」
「えっ?呼び出す?」
「呼び出して、ずっと一緒に居るつもりでいた。朝まで、ずっと」
トクンッ……。
その瞳が真剣だったからつい見とれちゃって、あたしは嬉しい気持ちでいっぱいで見つめ返すだけ。
千秋と居るとどうしてこんなに胸が高鳴るんだろう。
シーツが擦れる音にさえ胸が疼いて、千秋の熱い身体があたしの肌に触れてまた頬を赤らめる。
千秋を彩どる全てが今までよりも物凄く近くに感じられて嬉しい。
恋って不思議だ……。