【続】俺様王子と秘密の時間


「ぶはっ。ひでぇ顔」


あたしの身体を離したとたんに、羽鳥は吹き出して笑う。

瞳を緩ませて無邪気に笑う羽鳥を見て自然と笑みがこぼれた。



「寝癖どうにかしろよな?」

「痛っ……」


羽鳥があたしの髪の毛をひっぱってケラケラ笑う。

あたしは背伸びして羽鳥の頭をポカポカ叩いた。



あたしはやっぱり羽鳥が笑ってくれると嬉しい。

あたしに優しくしてくれた男の子は、羽鳥が初めてだよ……。

大切で、失いたくない。

この先も……。



「よかったぁ」

「は?何が?」

「羽鳥と仲直り出来て」


不思議だ。

さっきまでつっかえて出てこなかったことが、今は素直に言える。



「泣かれると困るから……」

「え?なんか言った?」


羽鳥が何か小さく呟いたけど聞こえなかった。



「だからオレはシイに泣……」
「「きゃああああ〜王子よ〜」」

 

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