【続】俺様王子と秘密の時間
重ねた手のひらから千秋の温度がほのかに伝わる。
キスの時よりも、あの夜のお互いの体温ともまた違うその熱のせいで、あたしはまたドキドキする。
「二人きりになりたい?」
なんて、涼しい笑顔を向ける。
じわじわ熱が上がってきたあたしは、千秋の眼差しから逃げるように瞳を走らせた。
王子様の微笑みは女の子をドキドキさせるんだ……。
「ねぇ……どこ……行くの?」
「ん?誰にも見つからないとこ」
「そんなとこあるの?」
「黙ってついてこいよ」
黙ってって……。
みんなに見られたらどうするの?
不安になりながら周りを見渡すと、ココはメインプールから離れている場所だった。
女の子達はちょっと遠くに居る。
なんか嫌だな……。
こうやって周りの目を気にしている自分がすごく嫌だ。