【続】俺様王子と秘密の時間


羽鳥達が一旦部屋に戻ったあとあたし達の部屋の点呼が終わった。

あたしは羽鳥がくれた苺ミルクにストローをさして、口にする。

うん、やっぱり美味しい!

はーちゃんは何故か洗面所で髪をとかしたり、ケータイを手にしたままなんだかそわそわしている。



「ね、ねぇ。シイ?」

「なーに?」


顔を赤らめてあたしに言う。



「あのね、これから慎が来るの」

「えっ!?」

「点呼が終わったみたいで、ほんといきなりで悪いんだけど……」


目をキョロキョロさせて言いづらそうにするはーちゃんが可愛い。

だから髪を直したりしてたんだ。



「わかった!あたし、下の階の休憩スペースに居るね?」

「ごめんね?慎が帰ったらメールする。羽鳥達にはメールで一時間後くらいに来てって言ったから」


じゃあ、しばらくは佐久間くんと二人きりになれるね。

頷いたあたしは笑顔で手を振って廊下にでた。

 

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