【続】俺様王子と秘密の時間


「羽鳥ったら絶対こうなることを予想してたわよねー?」

「うんうん。絶対シイがビリになるってわかってたよね?」


と、はーちゃんとコウちゃんは、ヒソヒソ話しながら恨めしそうに羽鳥に視線を送った。



「んだよ?お前ら、オレが八百長したみてぇな言いぐさだな?」


羽鳥がそれに気付き振り返ると、二人はそっぽ向いて知らん顔。



「んじゃシイ?罰ゲームは……」


はぁああああああああ。

ここまできたら観念しよう。


そう決めた時……。



「雅弥、待って待って!」


コウちゃんが口を挟んだ。



「んだよ、コウ」

「もうすぐ点呼だよ!」


時計を見ると10時になろうとしていた。

10時になると担任の西山先生が点呼を始めるのだ。



「ほんとだわ。とりあえず一回、二人は部屋に戻らなきゃね?」


羽鳥達はまた後で来ると告げて罰ゲームは一時オアズケとなった。

 

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