【続】俺様王子と秘密の時間
なにごと……?
階段を上るとそこには、
「うわっ……」
あたしを待ち受けていたのは朝から強烈すぎる二人だ。
素直な反応がポロッと口から出てしまう。
「あ、凡人」
うわぁああああああ。
あたしの中で史上最悪な女の子がこっちに目を向ける。
「あ、先輩」
元、史上最悪な部類に入るであろう男の子もあたしに気づいた。
「美結ちゃん、涼くん……」
早くこの場所から立ち去ろう!
涼くんはまだしも美結ちゃんはかなりの危険人物。
絶対関わりたくないし、この二人がセットだなんて強烈すぎる。
二人は言い争ってたみたいだけど、あえて突っこまないでおこう。
「先輩〜〜!この人なんとかしてくださいよぉ」
へっ……?
なんでこうなるのよ?
美結ちゃんは階段から二、三歩下りてくるとあたしの腕にピッタリくっついた。