カノジョ。
past
「…あたし、オトコってあんまり好きじゃなくて」


突然真面目なカオで話しはじめたあたしを、カスミさんはちょっとびっくりして見る。
かまわずあたしは続けた。

「中学の頃、好きな男子がいたんです。
同じ部活で。
でもあたし、ちょっとしたことで部活の他の男子からイヤガラセされるようになっちゃって…」


あの子、なんか生意気。


ある女子の先輩が言い始めた。
それがきっかけで部活の男子は、かわいかったその先輩についてあたしにイヤガラセを始めた。

…もちろん、あたしがスキだった男子も。
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