やくそく
絶望

「大きくなったら結婚しようね!」

それは二人が交わした約束…

ミーン。ミーン。
朝から蝉がうるさい季節になった。
「海っ!遅刻するわよ」
私…椎名 海―13歳。
S中の2年生。
「わかってる!いってきまーす」
朝からうるさく口喧嘩。
いつもの事。
「おはよっ♪」
「おはよー!じゃあいこっか」
毎朝一緒に登校しているのは
幼なじみの佐藤 琴。
キーンコーンカーンコーン。
「「やばっ遅刻」」

タッタッタッタッ…

教室は休み時間のようだった。
「はぁはぁ…セ、セーフ」
「あほかぁっ!」
やっぱり…
2年1組…このクラスはいつもこう。
休み時間にみえてHR中
「やっぱりかぁ」
「また寝坊?」
話しかけてきたのは
1年の時知り合った中村 春奈
春奈は背が高く真っ黒な髪が似合う女の子「てかお前汗臭っ」
神田 空
あの約束のあいて…
「し、失礼ねっ」
私は幼稚園の頃から空が好きだった。
今はおしどり夫婦と呼ばれる程
仲が良い。
「あっ空。今日駅寄ってから帰ろ!」
「また買い物かよ〜」
「いーじゃん☆よろしくねダーリン!」
「まじダリ〜って…あ!」
「なによっ」
「今日部活♪」
と言って逃げて行った。
空はバスケ部のエース。
私は仕方なく許した
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