君だけのサンタクロース



「…遅いな」



そして一緒に渡されたメモに、書かれた場所は母方の実家だった。


小さい頃に一度しか会った事のない、おばあちゃん。

顔も覚えてないし、どんな人かも知らない。

しかも、“おばあちゃん”なんかじゃなく“赤の他人”だ。

そんな人が本当に迎えにくるのかも分からない。


なんせあの人の母親。
きっと冷たいひと。

母が何故こんなド田舎に住むおばあちゃんに厄介者として押し付けたのかわからない。


完全に縁を切るならそれでもいいのに。





ああ…そうか。

縁切りも“世間体”に悪いのか。







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